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Sound ON Off


2025年12月19日

エンジンオーバーホールしたばかりのエンジンから異音?


弊社とお付き合いのある業者様より修理でお預かりした996ですが、エンジンから派手な異音がしています。
異音の感じから、ピストンの首振り(WEBサイトのテクニカルインフォメーションを参照ください)不具合か、
もしくは、油圧タペットあたりの異音と想定されます。

不思議な事に、この車両ですが別の業者様にてエンジンをO/H(オーバーホール)したばかりとの事です。
果たしてどんな状況なのか、エンジンをバラしてみました。

一番初めに目についたのは、ブロックの溶接の補修跡です。



インターミディエイトシャフトのベアリングの破損が直前のエンジンO/Hの主原因だったと伺っていますので、
インタミ破損時にブロックも破損したと思われ、その補修を実施した様です。

では、ブロックの内側から見てみましょう。



残念なことに、溶接部にクラックが入っており、ここからオイルが漏れてしまっています。
これでは、そもそも補修になっていません。
このブロックは現状では再使用できないと判断しました。

次に問題だったのが、取り外した画像左上のピストンピンのサークリップの片側が脱落して付いていなかった事です。



ピストンピンを保持するサークリップが脱落したことで、ピストンピンが動いてしまい、
ピストンから抜けてシリンダーに傷が付いていました。これは問題です。



あちこちのOリングやガスケットなども、再使用した可能性が疑われます。

また、以下はクランクキャリアとコンロッド部分を撮影したものですが・・・



何故か1本だけ錆だらけのコンロッドが付いていました。



また、油圧タペットは依頼元の業者様が全て新品を手配したはずなのですが・・・
付いていた油圧タペットは油圧を保持できないものがあり、新品とは思えません。



さて、前回のエンジンO/Hで主原因となっているインターミディエイトシャフトのベアリングはどうでしょうか?



確認したところ、このベアリングは問題無さそうです。



シリンダヘッド部分は汚れはあるものの、特に大きな問題は無さそうです。



本車両は、プロモデットで組上げたコンプリートエンジンに載せ替えを行う事になりました。



今回、エンジンO/Hという作業について考えさせられました。
以前のエンジンO/H作業も決して安くない料金をオーナー様は支払ったはずです。
ところが、異音やオイル漏れが直ぐに出てしまい、とても落胆され、不安に思ったでしょう。

プロモデットでは、確実な作業と美しい外観にこだわり、エンジンを甦らせます。
エンジンO/H作業については、お引き渡し後、1年または5000㎞以内での弊社作業、 もしくは交換部品の不具合が判明しましたら保証対応致します。
(但し、サーキット走行、他社作業、改造等及びやむを得ない構造上の滲み、経年劣化による不具合等は除きます)

こちらのエンジンの状態はYouTubeでもご覧いただけますのでそちらもぜひご覧ください!
https://youtu.be/Y5zY39riiNU



ちょっと相談したい、気になるところがあるなどを含め、お気軽にご来店をお待ちしております。






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