TECHNICAL INFORMATION
テクニカル・インフォメーション
ポルシェ996,997エンジン異音①
ポルシェの996~997前期、986、987で頻発しているエンジン異音(タンタン音)について
もう情報がかなり出回っているのですが、上記エンジンはいろいろな問題により、
エンジンが損傷してしまう事が多く発生しています。
具体的な症状について、ご説明したいと思います。

これらのエンジンでピストンの打音(タンタン音)が発生しているものが多数報告されており、 エンジンを分解してみると、上記の様になっている事がほとんどです。
主な症状としては・・・
◆ オイル漏れはそれほどでもないのに、オイル消費が多い
◆ エンジン始動時白煙が出る
◆ エンジンから異音がする(エンジン回転数に比例してタンタン音 アイドル~1500rpm)
◆ 左のマフラー出口の方が右側より黒く煤けている
◆ エンジンオイルがコーヒー牛乳に様な色になっている
などです。
一般的に、オイルのにじみ程度(雫で垂れていない)であれば、 それほど気にする必要はありませんが、上記症状が確認される場合は問題が発生している可能性が高いです。
弊社で確認できている不具合発生走行距離は、概ね3万㎞程度から発生実績があり、10万km以上が一番多いと思われます。
まず最初に見た目で分かるところとしては・・・

この画像は、996のエンジン損傷している車両のエンジン下ろし作業中の画像です。
左右のマフラー出口の状態が異なるのが確認できます。
996のエンジンは車両後ろ側から見て、左側手前から1,2,3番シリンダー。右側手前か ら、4,5,6番シリンダーです。エンジンが後ろにある為、排気管長がとれないので、左右 でクロスしています。従いまして4,5,6番の排気は一般的に左側からとなります。今回の 問題となっている不具合は、そのほとんどが、4,5,6番シリンダで発生します。シリンダ ーやピストンが損傷すると、エンジンオイルが燃焼室に入りやすくなり、結果として白煙や煤 としてマフラーに堆積します。画像をご確認いただくと、左のマフラーの方が黒く煤が付いて いるのが分かります。これは、かなり分かりやすい車両ですが、エンジンを掛けなくても見た だけで不具合の発生可能性を判別できる事象となります。
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具体的な症状について、ご説明したいと思います。

これらのエンジンでピストンの打音(タンタン音)が発生しているものが多数報告されており、 エンジンを分解してみると、上記の様になっている事がほとんどです。
主な症状としては・・・
◆ オイル漏れはそれほどでもないのに、オイル消費が多い
◆ エンジン始動時白煙が出る
◆ エンジンから異音がする(エンジン回転数に比例してタンタン音 アイドル~1500rpm)
◆ 左のマフラー出口の方が右側より黒く煤けている
◆ エンジンオイルがコーヒー牛乳に様な色になっている
などです。
一般的に、オイルのにじみ程度(雫で垂れていない)であれば、 それほど気にする必要はありませんが、上記症状が確認される場合は問題が発生している可能性が高いです。
弊社で確認できている不具合発生走行距離は、概ね3万㎞程度から発生実績があり、10万km以上が一番多いと思われます。
まず最初に見た目で分かるところとしては・・・

この画像は、996のエンジン損傷している車両のエンジン下ろし作業中の画像です。
左右のマフラー出口の状態が異なるのが確認できます。
996のエンジンは車両後ろ側から見て、左側手前から1,2,3番シリンダー。右側手前か ら、4,5,6番シリンダーです。エンジンが後ろにある為、排気管長がとれないので、左右 でクロスしています。従いまして4,5,6番の排気は一般的に左側からとなります。今回の 問題となっている不具合は、そのほとんどが、4,5,6番シリンダで発生します。シリンダ ーやピストンが損傷すると、エンジンオイルが燃焼室に入りやすくなり、結果として白煙や煤 としてマフラーに堆積します。画像をご確認いただくと、左のマフラーの方が黒く煤が付いて いるのが分かります。これは、かなり分かりやすい車両ですが、エンジンを掛けなくても見た だけで不具合の発生可能性を判別できる事象となります。